十二月お話は、現代生活向上に重要な禅

恐竜が地球上に繁栄していた時、哺乳類の祖先は、夜ひっそりと行動していました。夜行性だったのであります。

恐竜が絶滅して哺乳類が繁栄の主となりました。その代表でもある人類は、昼間性の動物と勝ち得ました。暗いところでは、 よくものが見えなくなりました。

 ところが、現代人の暮らしは、コンビニをはじめ、24時間営業の中で生きていることになりました。

食べるもの、着るもの、住むところ、....生活のすべてに便利さとてにいれ、快適に思われます。しかし、進化の過程に得てきた人間本来の姿に相反するものも受け入れざるを得ない事態になりました。

 こうした暮らしを送る現代人にとって、坐禅により、体(姿勢)、呼吸、心を整えることは、社会生活を送るうえで極めて重要な側面があります。確かに近頃の、お香や仏像への人気など、坐禅の真髄に触れたいという気運は高まっています。禅での呼吸法を少しの時間でもさいたならば、自分を内面から観ることができ時間であります。 心が落ち着き、いやされる。ましてや、集中力を生み、新鮮なアイデアを生む因となるはずです。

内面の自分を知り、生かされていることが自覚できれば、自然に感謝の気持ちも芽生えてくるでしょう。

そのような過程に現代人にとって禅がもたらす最大の教えだと言えるでしょう。

最近の社会は、あまりにも人工的に傾きすぎた人々の暮らしを見直そうとしている考えもあります。ロハスやマクロビオティック でありますが、確かに禅に近い生活様式を推奨しているようです。
 ロハスは、「健康で持続可能な生活様式」という意味でしょう。具体的には自然と共生する生き方をいい、無理なく自然に暮らす道筋は確かに禅と共有します。
 マクロビオティックは、「健康・長寿」を目指す食生活運動です。なかみは「穀物+野菜食」です。これは言うまでもなく、禅の精進料理とほとんど同じです。

 禅の本質は、自分の中に仏を見つけることであり、超能力を得たりするものではない。また、禅によって得るものを期待する姿勢は、雑念とされる。仏や禅が注視されるのは、一人一人がめぐりあう自己の本質(仏という)の縁であり、これをきっかけに禅の本質に向かえることは、とても重要であると思います。