十一月お話は、ストレスからの解放です。

最近、ふたたび仏教、禅が注目されているのは、ストレスからの解放効果が期待されているからであろう。

現代社会の再構築が急速におこなわれ、男性、女性、年齢による従来からの仕組みが一変した。そこから来る 今までにないストレスが人々に襲う今日でもある。
そのような現状にあれば、元来人間とは、苦とは何かを問い続けてきた仏教にストレスからの解放を求めるのは 当然の知恵である。
さて 坐禅をしている時の、禅僧の脳波を記録したところ、心身ともに最高にリラックスした時に出る脳波・アルファ波 が観測されることは、周知の事実である。このことから坐禅をすればストレスから解放され、心穏やかになり、 自然体に生きられるという考えはよく言われていることである。
最近の社会のつけというか「うつ」が猛威をふるっている。その療法にもあるがままに受け入れるように指導する 療法があるが、古来から、禅の教えをもとに発展したと伝えられている。
また、がん治療にも精神療法が大きな効果があると認められている。
肉体的に悪いところを治そうとしても効果は薄い。健康とは、心と体の両方向からアプローチしなければ 手に入れられないのである。いわゆるホリスティック医療の考え方であるが、禅思想と共有がみられる。

ここまで、読んだら、まず背筋を伸ばし、丹田(下腹)に気を沈め 息を吐いて、吸って 10回繰り返せば自分自身 について禅が教えてくれる。